経営資源を最適化し、
カカクコムを次のステージへ
- 未知なる環境での挑戦 -

矢倉 純之介(やぐら じゅんのすけ)
執行役員 経営企画部長 兼 インキュベーション推進室長

新卒で大手飲料メーカーへ入社し、主に酒類のマーケティングや事業企画業務、全社経営企画業務に従事。買収先の法人駐在等で7年間米国にも在住。その後は米国ベースのスタートアップにて日本事業立ち上げから、本社ごとの事業売却までを主導。2023年カカクコム入社。

2024年4月より執行役員として経営企画部、インキュベーション推進室の責任者を務める矢倉 純之介さん。カカクコムに参画して約1年。会社や事業の成長における経営企画の役割と醍醐味とは何か、伺いました。

経営企画部門の役割というと、読んで字のごとく経営とともに中長期的な経営戦略を立案し、会社の方向性を示し、それに従った経営資源の最適化を行っていくことです。
当社では、経営企画部に3名が在籍し、その役割を担っています。その部門の責任者である矢倉さんに話を聞いてみたところ、「入社してみたら、思った以上にやることがいっぱいだなと思った」と言います。

矢倉 純之介

今、カカクコムの経営企画はどのようなミッションを担っているのでしょうか。

矢倉さん会社としてのステージが上がってきて、事業ポートフォリオの中にもいろいろなステージの事業が存在している状態になりました。これまでは、各事業の業績を追うことで、会社全体の成果も把握できていました。ただ、今後さらに規模も大きくなっていくことを考えると、ステージの異なる事業を全社視点でマネージしながら、経営資源の最適な管理、そして新しい領域や事業への投資をしていかないといけなくなってくる。そのためにはお金や人材の管理を同じ軸で捉えた基盤を整えて議論ができるようにする必要があると感じています。

カカクコムの中での経営企画の役割が大きく変わろうとしているように感じます。そのような変化の中、矢倉さんは入社されてからどのように仕事を進めてこられたのでしょうか。

矢倉さん(経営企画を担当することになったとき)「これをやってください」という指示は特になかったんですよね。なので、各事業責任者に話を聞きに行ったり、もちろん財務ポートフォリオでの分析も行ったりして、自分なりに会社や事業の課題とチャンスを洗い出しました。

カカクコムの経営企画にはどのような面白さがあるのでしょうか。矢倉さんは笑いながらこう言います。

矢倉さん正直、思った以上にやることがいっぱいあるなと思いましたね。

洗い出した課題とチャンスをいくつか教えてもらいましたが、マイナーチェンジというよりも何もないところに一から新しく基盤をつくりあげていくような取り組みが多くあるようです。

矢倉さんひとつは管理会計基盤の仕組みをつくることです。既存事業を着実に成長させてきたこれまでのフェーズから、新しい事業の創出やM&Aなど投資を通じたさらなる成長へ向かっていくためには、リソースの管理の基盤からつくる必要があります。リソースという意味ではタレントマネジメントも同様です。こちらの分野はCHROとも議論をしながら進めていますが、これまではそれぞれ事業や部署ごとに戦略上必要な人員をそろえて進めていくというやり方で成立していた部分が大きいんですよね。今後、さらに事業を大きくしていったり、新しい領域にチャレンジしたりすることを踏まえると、事業や部署単位での考え方だけでなく、全社の人材、という発想を持ってやっていく必要も出てきます。そのためには、まさに一人ひとりの顔がもっと見えるような仕組みと、どうやって育てていくかを考え、整えていくことが重要です。

矢倉さんが「面白い」と思える環境や仕事に共通するテーマとは。

矢倉さん“楽”が怖いんです。分からないことの方が飽きないし、楽しい。キャリアにおいてさまざまな経験を積んで自分のできることの引き出しを増やしていくことは大事だと思いますが、次に何か新しいことに取り組むときに、どこかしらの引き出しを開けたらできちゃう、というのは全く面白く感じません。

矢倉さんのように、安定ではなく、常に未知なる領域や環境に身を置きながら、それまでに経験したことのない仕事へ挑戦していくことが好きな人にとっては、最適な環境と言えるのではないでしょうか。

矢倉さん財務的に健全な中で、新しいことをやってみるのは面白そうだとも思ったんですよね。

経営企画として取るべき選択肢や可能性を多く持てる環境というのも矢倉さんにとって魅力の一つとなったようです。

矢倉 純之介

最後に今後の展望を伺いました。

矢倉さんカカクコムにとって未知なる領域で新しいチャレンジをすることで、これまでにない価値をつくっていくのが一番面白いのではないかなと思っています。事業を成長させる過程で培い、磨き上げられたオペレーションは粛々と回しつつも、今までとは大きく異なる領域や業界、ビジネスモデルなどにこそ新しいチャンスを見つけられるはずです。それを実現していくことで、『カカクコムって面白くなっているね』と社内外へ示せるといいなと思っています。

※記載内容は取材当時のものです。