大学卒業後、不動産ポータルサイト運営会社にデザイナーとして入社。賃貸PCサイトのリニューアルを経験した後、モバイルサイト担当へ。ガラケーサイトの改善やスマホサイトの立ち上げ、スマホサイトの全社横断PJのプロジェクトマネージャーを経験。デザイナーをしつつ、企画業務も担当する。幅広い領域で事業を展開している企業で企画職にチャレンジしたいと考え、2012年4月にカカクコムへ入社。価格.comやフリマアプリ、海外版の価格比較サイトなどを担当し、現在は企画責任者として「価格.com 旅行・トラベル」のサービス開発をリードしている。
担当しているサービスとミッションを教えてください。


2022年6月に「価格.com」の新規カテゴリとしてリリースした「価格.com 旅行・トラベル」の企画責任者をしています。現在は国内宿泊施設の一括検索・比較サービスを展開していますが、今後は各種ツアーやその他の商材にも順次拡大していく予定です。
私のチームのミッションはユーザーが自分にあった旅行先や宿泊施設を見つけられるように、より使いやすいサービスにしつつ、トラフィックや売上を伸ばしていくことになります。まだ立ち上げ初期のフェーズなので、数字を意識しつつも、まずは検索体験の改善や必要な情報・コンテンツをしっかり作り込み、使いやすいサイトにしていくことに注力しています。
担当している業務を教えてください。
マネージャーとして約15名のメンバーをマネージメントしています。チームは「企画(主にサイトの機能面・UI面を改善する担当者)」と「運用(サイト内で利用する宿泊施設やエリアの情報をより充実させる担当者)」という2つのユニットに分けています。立上げ初期のサービスであり、不確定な状況下で進めていくケースもあるので、2つのユニットが密に連携しながら進めています。
自身の役割は大きく2つあり、1つ目は「価格.com 旅行・トラベル」が「どのようなユーザーのどんな課題を解決するのか」や「価格.comならではの価値提供をどのようにしていくのか」を中長期的な視点で考えることです。2つ目はそれらの方針を企画や運用の業務に落とし込み、メンバーをサポートしながら遂行することです。優先度の高い案件については、自ら担当して進めることもあります。
仕事をしていく上で大切にしていることを教えてください。
旅行領域には多くのサイトがありますが、旅行先や宿泊施設の選び方はユーザーの志向/同行者/目的/予算/タイミングなどで幾通りもあるため、まだ全ての人が手軽に見つけられる状態にはなっていないと考えています。ユーザーが選ぶときに感じている課題や不便さを一つずつ整理し、解決していけるのは後発のサービスならではのこと。私たちだからできる価値提供を考えて、チーム全体で妥協せずにサービスに反映していきたいと思っています。
また、短期的な目線と中長期的な目線を分けて持つことも大切にしています。足元のことに目が行きすぎると、成長が行き詰まってしまうことがあるので、常に中長期的な種まきと足元の課題解決のバランスをとり、サービス改善を行うように意識しています。
一番やりがいを感じた業務と難しかったことを教えてください。


直近で行った「価格.com 旅行・トラベル」の立上げになります。私自身、価格.comという大きなメディアの中に新しいサービスを立ち上げることは初めてでしたし、今までの経験をフル活用しながら無事に成し遂げられたことはとてもやりがいを感じました。
宿泊施設やエリアのデータ構築をイチから行ったのですが、ユーザーが旅行先を検索する際のエリア定義は過去に経験したことがなく、特に難しかったです。日本全国をどのようにエリア分けし、それぞれの範囲をどう定義していくのかを考える必要がありました。例えば「銀座 ホテル」と検索している人に対し、近隣の「有楽町」や「新橋」のホテルを選択肢に出したほうが良いのかどうかなど、エリアごとにユーザーが使いやすいエリア分け・範囲定義を検討していきました。エリアごとに考えていくのはとても大変でしたが、使いやすさに大きく関わるところなので、チームで議論を重ねて作り上げていきました。
また、データベースの構築と平行してサイトの仕様を決めていくことも大変でした。データが固まらない状況で進めていくため、データ構築が想定通りにいかないとサイトの仕様も変更せざるを得ないということが起こります。データ構築とサービスの仕様を行き来して考え、優先度を決めて、バランスを取りながら進めていくことはとても難しかったです。
リリース時点でやりたいことを全て実現することはできませんでしたが、将来どうしていきたいかを考えた上で開発を進められたので、今後実現していくためのベースはつくれたかなと思っています。
カカクコムで働く魅力を教えてください。
会社や部署によって企画職の役割や業務範囲は異なると思いますが、私の所属する部署では、サービス運営に関わる業務に一気通貫で関わる方針をとっています。数字分析から起案、企画立案、ディレクション、リリース、効果検証に加えて、ユーザー対応やリーガル対応、広告対応などまで、得意な領域から始めつつ全体に関わっていくことができるため、幅広い知識と経験が得られます。
また、ユーザー本位の価値観をもとにサービスづくりができることも魅力の一つです。サービスを改善していく際に、「ユーザーのためになっているか」という視点で考えられるので、企画担当者にとって恵まれた環境だと思っています。
マネージメントをする上で心がけていることはありますか。
メンバーには出来るだけ早く成長して欲しいですし、どこでも通用するような人材になってほしいと思っています。企画職の場合、案件によって「情報設計/UI設計が複雑なもの」や「よりシステム知識が必要なもの」、「営業、法務などさまざまな人との協力が必要なもの」など求められるスキルは様々なので、各メンバーの経験を鑑みながら、できるだけスキルの幅が広がるようなものにアサインしています。また、カカクコムならではのルールや判断になるときは、考え方の背景を説明するなど、伝え方に気を付けるようにしています。
カカクコムの「働く環境」の好きなところを教えてください。
誰でも手を上げられる環境があります。若手だから、経験があまりないからといって発言しづらいことはありません。与えられたタスクや業務をこなすだけではなく、やる気があれば誰にでもチャンスが与えられる環境だと思っています。実際に私自身もいちスタッフだった20代のときに、マネージャーにフリマアプリを提案し、立上げまでさせてもらえた経験があります。
担当領域における今後の取り組みについて教えてください。


立上げたばかりのサービスなので、まだ伸びしろしかない状態だと思っています。検索体験を改善しつつ、情報を独自に作り込んでいくことで、誰もが「自分にあった旅行先や宿泊施設を見つけられる」サービスにしていきたいです。そのためにはユーザー課題をしっかり捉え、解決策を考え抜くことが重要だと思っています。また、カカクコムには多様なサービスがありますので、他サービスと連携してシナジーを出していきたいです。
※記載内容は取材当時のものです。
